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2019年3月21日 (木)

チューリップについて その2

 初めて行った79年のコンサートでずいぶん大人に見えたチューリップ。メジャーデビューからすでに7年を経ていて、私の世代はファンとしても若い方でした。だから周りの観客も、やっぱり大人が多いな、という印象を当時受けました。
 財津さんは「チューリップは青春を歌うバンド」と言ったことがありました。私にとってはむしろ、大人の世界を歌うバンドで、歌われる世界に憧れを抱くことが多々ありました。好きなのは達観、というか、諦念、というか、起きてしまったことは事実としてある。それはそれでいい、という完了そして新しいスタートを歌う曲(例えば「サボテンの花」)、そしてとてもセクシーな歌(例えば「くちづけのネックレス」「抱きあって」)。
 「早くおじいさんになりたい」というのも財津さんの名言でしたが、財津さんは若い頃からおじいさんみたいなものの言い方をよくしていたと思います。「2015年世界旅行」という曲ではしわくちゃになった67歳の自分を歌っていたけど、その年齢も過ぎて久しく、本当のおじいさんになってきっとますます達観しているからこそバンド活動を続けているのではないでしょうか。今を思えば89年の解散の時はよほどのことがあったんでしょうね。バンドのメンバーも何回も変動がありながら、「もうチューリップは長くやり過ぎた、新しいことがやりたい」ということでの解散でした。財津さんはその後ソロ活動、映画やテレビドラマ、時にはトーク番組やコントまで幅広くやっていましたけど、97年以降には古いメンバーが戻って何度となく再結成し、再解散もしていますね。再解散、ということは「ずっとやってはいけない」という、どこかに禁止令が引っかかっていたのか、期間限定の活動だったのが、いつの間にか解散自体が曖昧になり、こだわりとかわだかまりが解けたのか、30周年あたりから自然体のチューリップに戻ったような感じがします。

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